Stall Warning
Stick Shaker
失速警報装置: Stall Warning System 失速速度に近づくと、失速警告として まず 操縦桿を振動させるスティックシェイカー (Stick shaker)を作動させます。
振動モーターをどこに取り付けるか スペースに困りました。改造前のSaitekYokeならハンドル内は空っぽなので簡単ですが、木製の自作Yokeには空間がありません。ハンドル内ではなく、Yoke本体側に取り付けを試してみましたが、ほとんど振動が伝わってこないので だめでした。
携帯電話用の振動モーターはサイズが小さく 振動が弱すぎます。自分で振動子を作って直流モーターに取り付ければ ふさわしいサイズにできると検討しましたが、結局 ジョイスティック(Cyborg 3D Rumble Force Stick)に内蔵されていた やや大きめ(直径25mm)の振動モーターを使って、なんとかYoke内に組み込む(埋め込む)ことにしました。
この振動モーターが動いているときの電流を測定してみると 170mAでした、ただし モーターの起動のときは もっと大きな電流が必要なはずです(定格電流の5~7倍と言われます)。
このため ストックしてあった適当なトランジスタを使って対応。2SD2061は Ic=3A まで流せます。
フリーホイールダイオード(還流ダイオード)を取り付けて、モーターが停止するときに起こる電流を逃がします。並列に取り付けたセラミックコンデンサは整流ブラシのノイズ発生を防ぐためです。
取り付けるのはYokeハンドル内でないと振動が伝わってこないので、Yokeの左右の重さのバランスを崩さない位置に埋め込みました。モーター用の電源ラインは電流が大きいので他のスイッチラインとは別に引きました。また、このままでは厚さが足りないのでカバーを追加しています。
Warning Lights
0.5秒おきに点滅する警告ランプ。Mobiflightでも設定で信号の断続はできるそうですが、ここでは timer IC 555を使って電流を断続させLEDを点滅させます。
LED付き押しボタンスイッチ(ST12-401FCG)を使いました。
Warning Voice
”STALL"の合成音声は MSFS2020によるものです。
OverSpeed Warning
最大運用速度警報装置
OverSpeed WARN ランプが点滅し、カタカタカタと警告音が聞こえるしくみです。
まず、対気速度計のそばに点滅する警告ランプを設置すること。
警告音は高音を発生させる発振回路と、その音を断続させるタイマーでできそうですが、どのような周波数にすればカタカタ音に聞こえるのか、やってみないとわかりません。たぶん、短いパルス幅の矩形波を断続させればいいのだろうと思われますが。
Relay
自動車の方向指示器のカチカチ音はどうやっているのかと調べてみると、電子音の車種もあるようですが 多くはリレーの動作音らしいのです。それならと 手持ちのリレーをいろいろ動かして動作音を比べてみました。
これで十分に聞き取れる音が出せることがわかったので、いちばんふさわしい音のリレーを選んで使うことにしました。動作電圧が12Vのリレーです。このため、USB電源用のDC-DCコンバータ機器を改造して5Vから12V電源を作りました。
このリレーの動作電流は 測定してみると41mAなので、ドライブさせるトランジスタは小型の2SC1815 (Ic=150mA) が使えます。 サージ電圧を吸収するためのダイオードを並列に設置しました。
リレーの動作音と同じタイミングで 警告ランプを点滅させるのなら、音だけでなく せっかくのリレーの接点を利用してみました。
Timer 555をいくつかの警告ランプの点滅に共通で使うために、0.5秒間隔の信号とArduinoからの信号のANDを取ります。AND回路のためのTTL-IC は使わずにトランジスタ2個でコントロールしています。ここはダイオードを使ってもAND回路ができます。
74HC165 はスイッチ入力の Input Shifterとして使うために。抵抗で入力をプルアップしてあります。
config設定